http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012011002000018.html 九日正午ごろ、栃木県佐野市金井上町の「佐野厄よけ大師」で、台座に置かれた
観音像(高さ約一メートル、重さ約二十キロ)が無くなっていることに参拝客が
気付いた。境内を管理する宗教法人「惣宗寺(そうしゅうじ)」の通報で、県警が
窃盗事件として捜査している。
佐野署などによると、無くなったのは約三十五年前に信者が寄付した「麗水観音」像
で、文化財などの登録はなかった。鋳物に漆を塗り金箔(きんぱく)を貼ってあった。
高さ約一・八メートルの石の台座に鉄製の心棒(長さ約六十センチ)を固定し、それを
観音像に差し込む形で設置していた。
台座は簡単に登ることができ、一人でも観音像の取り外しは可能だったという。
六日午前二時ごろに住職が境内を見回った際に異常はなかった。
新年の参拝客を迎えるため、境内は夜間も出入りが自由になっていた。観音像は
お札を販売するテントに隠れ、周囲から見えにくい状態だった。
惣宗寺によると、今年は四十八万人以上が新年の参拝をした。