ソニーは26日、韓国・サムスン電子と、テレビ用液晶パネルの合弁事業を解消することで合意したと発表した。
台湾メーカーなどが作る安価なパネルの調達を増やし、テレビ事業のコスト削減を図る。日韓の大手同士の連携として注目を集めた合弁事業は
、8年で幕を閉じる。
ソニーとサムスンが2004年4月に設けた合弁会社「S―LCD」は、サムスンが50%と1株、ソニーが残りを出資している。
ソニーは保有する全株を1月末までに約1兆800億ウォン(約730億円)でサムスンに売却する。合弁解消後も、サムスンからのパネル購入は続ける方針だ。
ソニーのテレビ事業は12年3月期に8期連続の赤字となる見通しで、累積の赤字額は約6700億円に達するとみられている。
ソニーは12年度に赤字額を半減し、13年度に黒字化する計画を立てており、そのために原材料費の3分の2を占めるパネルのコストを下げることが課題になっている。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20111226-OYT1T01031.htm