東電 吉田前所長は“食道がん”
東京電力は、病気療養のため福島第一原子力発電所の所長を交代した吉田昌郎前所長の病名を「食道がん」と明らかにしたうえで、
被ばくが影響した可能性は極めて低いとする専門医の見解を公表しました。
吉田昌郎前所長(56)は、去年6月、福島第一原発の所長に就任し、3月11日の事故発生以来、事故の対応や収束作業の陣頭指揮を執ってきましたが、
病気療養のために入院し、1日付けで交代しました。東京電力は、これまで、病名は個人情報のため公表できないとしていましたが、
吉田前所長の同意が得られたとして、9日の会見で病名を食道がんと公表しました。事故が起きた3月11日からこれまでに浴びた放射線量は、
およそ70ミリシーベルトで、原発の作業に当たる人の緊急時の被ばく限度量の100ミリシーベルトを下回っているということです。
また、東京電力は、被ばくが原因で食道がんを発症するまでには少なくとも5年かかるので、今回の事故による被ばくが影響した可能性は
極めて低いとする専門の医師の見解を公表しました。吉田前所長は、9日、福島第一原発を訪れて、収束作業に当たる人に、自分の病気について説明したということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111209/t10014519961000.html 依頼36