上司のいじめで部下の夫婦仲は壊れてしまうことが判明
仕事が楽しいかどうかは、仕事内容というより上司しだいといっても過言ではありません。
あなたの上司が、部下に対してモラハラ・パワハラをするような人間であれば、それだけで職場に向かう足取りが重くなってしまいますよね。
さらに、上司に問題がある場合、職場の雰囲気が悪くなるにとどまらず、
なんと部下の夫婦仲や家族関係にまで悪影響が及ぶということが、米国ベイラー大学の研究で明らかになりました。
同大学の公式サイトでは、以下のように報じられています。
ベイラー大学の研究によれば、部下をいじめる上司は職場で問題を引き起こすだけでなく、部下の家族関係の悪化まで導くとのこと。
というのも、上司のいじめのせいで部下がストレスや緊張感を感じると、その部下の配偶者さらには家族全体にまで影響が及んでしまうのです。
このほか、研究では子どもをたくさん持つことのメリットも明らかにされています。つまり、子どもが多いほど家族の満足感は高くなり、
配偶者との関係も長続きし、悪質な上司の影響も小さくなるそうです。
今回の研究を行ったドーン・カールソン博士は、
「今回の研究結果は、企業や経営者にとって重要な意味を持ちます。上司が部下に対して、とげとげしく悪意のある振る舞いをすることは断じて許されません」
と苦言しています。
上司の問題行動としては、かんしゃく、無礼な態度、公然たる非難、無神経な行為なども含まれます。これについて、共同研究者であるメレディス・ファーガソン博士は、
「上司の問題行動は、人間関係の緊張を高めるだけでなく、部下が配偶者や家族と前向きに関わる意欲までそいでしまいます」
と述べています。
企業は従業員がカウンセリングやストレス・マネジメントといったサポートを受けられるようにして、上司の問題行動の影響が家族にまで及ばないようにしなければなりません。
研究は、280名のフルタイム労働者とその配偶者を対象として実施しました。
夫婦別々にオンラインアンケートに答えてもらい、両者の回答を照合したところ、今回の結果が判明したのです。なお、被験者のデータは以下のとおり。