10月27日、出版・メディア大手の角川グループホールディングス(角川GHD)は、
平成24年3月期第2四半期の決算発表をした。売上高は679億600万円(前年同期比1.5%増)とほぼ前年並みとなったが、
営業利益は34億5300万円(同38.8%増)、経常利益は34億5300万円(同18.2%)、
さらに四半期純利益は28億7800万円と黒字転換した。
期間中は、BOOK☆WALKERの事業拡大やドワンゴとの資本提携、中国でのマンガ雑誌出版開始など
デジタル分野や海外への積極的な展開が見られた。
また、この10月にはメディアファクトリーの買収も発表するなど事業拡大戦略が鮮明だ。
事業の中で好調だったのは、書籍関連のうち文庫、ライトノベル、マンガ、
また、映像パッケージがアニメ作品のBlu-ray Discを中心に順調だったとしている。
売上の貢献が大きかった作品として、ライトノベルでは『涼宮ハルヒの驚愕(前)(後)』、
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』、『とある魔術の禁書目録』、『バカとテストと召喚獣』、
『いつか天魔の黒ウサギ』の5つが挙げられている。アニメ化作品が多く、映像との連動が売上に影響を与えているようだ。
またマンガでは『デッドマン・ワンダーランド』、『魔法少女リリカルなのは』、
『学園黙示録H.O.T.D.』、『テルマエ・ロマエ』の4作品が言及されている。
順調とされたアニメパッケージは、4作品である。『これはゾンビですか?』、
『GOSICK-ゴシック』、『らき☆すた Blu-ray BOX』、『ストライクウィッチーズ Blu-ray BOX』が売上を支えた。
雑誌・広告関連は厳しかった。東日本大震災の影響が大きく、雑誌販売、広告収入とも厳しい状況が続いているとする。
また、シネコン事業も大型作品が少なかったことから、業績が伸び悩んだ。
一方でネット・デジタル関連は、ゲームソフト、eコマースが引き続き順調だった。
グループの戦略事業であるデジタルコンテンツ配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」は、
大型キャンペーンや新規コンテンツの投入もあり、ユーザー数とコンテンツ販売数を大きく伸ばした。
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