広東省深セン市で、女性が出産する際に助産師に肛門を縫われたとの疑いが持たれている件で、
女性側が病院と看護師を相手に、「精神的な苦痛を受けた」として27万5400元(約331万4000円)の
損賠賠償を求める裁判が18日、深セン市羅港区人民法院(裁判所)で始まった。中国青年報が報じた。
女性と夫は、「謝礼が少なかったため助産師が逆恨みをして肛門を縫った」と主張。
記者会見で助産師は涙をながしながら「事実無根」と訴えた。同会見で病院側は
◆女性には痔(じ)があった。助産師は好意で糸で結索する処置した◆助産師が行ったのは規則違反だが、
当時の状況からやむをえなかった◆謝礼を受け取ったのは規則違反であり、厳しく処分する――との考えを示した。
病院と助産師は「針を使って縫ったわけではない」、「助産師は針に触れていない」などと主張したが、
警察は「黒色の糸を使って縫った痕跡がみられる」との法医学鑑定結果を示した。
深セン市衛生委員会も同件を調査したが、「助産師が肛門を縫って小さくした証明はできない」程度の結論しか出していない。
女性側と病院・助産師側はすでに裁判で、「善意で痔を糸で結索する処置」だったのか、
「悪意で排便しにくいように肛門を縫ったのか」で激しく争っている。
女性側は一連の騒動で大きな精神的苦痛を受けたとして、27万5400元の損賠賠償を求める民事裁判を新たにおこした。
訴えによると、女性は抑鬱(よくうつ)の症状が出たために、子育てに支障が発生し、仕事もできない状態になったという
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1019&f=national_1019_187.shtml