排気のきれいさや静音性、吸引力の持続など掃除機に求められるものは多いが、ここ1〜2年、にわかに注目されているのが「小型・軽量」というポイント。
掃除の際に小回りがきくことや持ち運びの際の便利さ、収納場所をとらないなど、扱いやすさがその理由になっている。
こうしたニーズに呼応するように、国内外のメーカーから次々に軽量・コンパクトタイプの掃除機が登場し、売り場を賑わしている。
その発端ともいえるのが、2009年3月にダイソンが“A4サイズに収まる超小型のサイクロン掃除機”として発売したDC26だ。その後、国内メーカーも相次いで投入。
2010年9月には日立が従来機種と比べてサイズは約28%、重量は3.8kgと22%ダウンした紙パック式の高級モデル「かるパック」を発売。
続いて、シャープはサイクロン式で最軽量となる2.8kgの「EC-PX120」を発売し、「これまで人気だった静音性の高い最上位機種を抑えて爆発的に売れた」(シャープ担当者)という。
パナソニックも同時期に紙パック式の軽量タイプ(2.8kg)を発売している。
そして2011年9月に東芝から発売されたのが、本体重量を2.5kgにまで軽量化したサイクロン式掃除機「トルネオ ミニ」。
「『重いと使いづらい』という声があるものの、軽すぎても不安定になり、転倒しやすくなる。
軽量で安定性の高いベストな重量が2.5kgだった」(東芝担当者)というが、吸引力の持続性など基本性能が気になるところだ。
超軽量サイクロンの火付け役となったシャープは2011年モデルでは本体質量を2.7kgとし、付属品の軽量化も図ったと発表したが
ここでは2010年から引き続き紙パック式の高級モデルで軽量路線を歩む日立の2代目「かるパック」と、約36%の軽量化を図った東芝のサイクロン式「トルネオ ミニ」の特徴を詳しく見ていきたい。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111017-00000004-trendy-ind