3DグラフィックスAPI“Stage 3D”が搭載、Flashプラグインの64bit OSサポートも
米Adobe Systems Incorporatedは3日(太平洋標準時)、デスクトップPC向けの「Adobe Flash Player
11」および「Adobe AIR 3」の正式版を公開した。開発版に位置付けられる「Adobe AIR and Adobe
Flash Player Incubator」から約7カ月の開発期間を経ての正式公開となる。現在同社のWebサイトから
ダウンロード可能。
「Adobe Flash Player 11」では、これまで“Molehill”というコードネームで呼ばれてきた新しい3Dグラ
フィックスAPI“Stage 3D”を搭載。v10.1までのAPIが2Dコンテンツへ3D効果を加えるだけだったのに
対し、v11ではGPUアクセラレーションをフル活用した本格的な3Dグラフィックスを実現できるのが特長。
同社によると、v10.1に比べて1,000倍以上ものレンダリングパフォーマンスが得られるという。
また、64bit版OSが正式にサポートされたのも注目すべき点。これまで「Adobe Flash Player」プラグ
インには64bit版が用意されておらず、Flashコンテンツを楽しむためには64bit OSでも32bit版のWeb
ブラウザーを利用する必要があったが、今後は64bit版Webブラウザーの利用が拡大するのではないだ
ろうか。なお、「Adobe Flash Player」の64bit版対応はWindows 7のみとなる。
一方、「Adobe AIR 3」では「Adobe Flash Player 11」の新機能に加え、ネイティブコードで記述され
たライブラリを利用できる“Native Extension”などがサポートされている。また、これまでiOSでのみサ
ポートされてきたランライムの同梱配布がWindowsなどほかのプラットフォームでも利用可能になった。
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20111004_481483.html