ウィキリークス創設者、ジュリアン・アサンジ容疑者の自伝が22日に英国で発売される。ただし、アサンジ容疑者本人は出版を承認していない。
出版元のキャノンゲートが21日語ったところによると、この本はアサンジ容疑者のゴーストライターが
50時間以上にもおよぶインタビューを行って3月に書き上げたもので、キャノンゲートが編集した。
アサンジ容疑者は、彼自身もゴーストライターも原稿の修正や事実確認をしていないという。
キャノンゲートによると、出版契約は昨年締結されたが、アサンジ容疑者は自伝を出すことについて
「次第に不安に思うように」なったという。アサンジ容疑者は6月には契約をキャンセルしようと試みたが、
受領した前受金は弁護士への支払いにあてることになっており、出版社に返却できなかった。
「したがって契約は依然有効であり、出版することを決めた」とキャノンゲートはいう。
アサンジ容疑者がこの本でいくらの収入を得るかは明らかにされていない。
同容疑者が12月に英国紙「サンデータイムス」に語ったところによると、
合計で110万ポンド(約1億3000万円)を受け取ることになっているという。
本にはアサンジ容疑者のオーストラリアでの子供時代や、ハッカーとしての日々、
近年の出来事などが描かれている。
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