生息地の南極から3000キロ離れたニュージーランドの首都ウェリントン(Wellington)に近い浜辺で
発見され、世界で最も有名なコウテイペンギンとなった「ハッピーフィート(Happy Feet)」が29日、
ついに故郷に帰還する。「魚のミルクシェーク」でまるまると太ったハッピーフィートの帰還は、
専属の獣医チームがエスコートするという。
3歳半のコウテイペンギンは6月半ば、ウェリントンそばの浜辺に流れついていたところを発見された。
ニュージーランドの獣医らも、当初は故郷まで自力で泳いで帰らせようとしていた。
だが、ハッピーフィートがニュージーランドのあまりの暑さに、体を冷やそうと砂や枝を
食べてしまい、体調を崩したことから、人間が介入しなければ死んでしまうことが明白となった。
2006年の大ヒットアニメ映画に出てくるタップダンスをするコウテイペンギンの子どもから
命名されたハッピーフィートは、ただちにウェリントン動物園(Wellington Zoo)の動物病院に
運び込まれ、ニュージーランド最高の外科医により腸内の異物を除去するための内視鏡手術が行われた。
ハッピーフィートの保護施設は南極の気候を再現するため、常時クーラーをつけて氷のベッドが
設置された。サーモンのすり身を使った魚のミルクシェークには良い反応を見せた。
■南極に向けて出航へ
ハッピーフィートは29日、ニュージーランドの調査船タンガロア(Tangaroa)に乗り、断熱処理の
された箱に入って出航する。船で4日間の航行の後、ハッピーフィートは荒れる海に放される。
「(ハッピーフィートは)10メートルの波だってへっちゃらさ。こいつは過酷な環境に慣れている。
たぶんかなり興奮して、そのまま泳いで行ってしまい、それが最後の別れになるだろう」と、
獣医チームの責任者は語った。「知り合いのペンギンに出会うことを祈るよ。でもそうならなければ、
彼はどこかへ行き、そこで新しいコロニーを自分で作り上げるだろう」
(続きはソースで)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2822707/7683618