cookie削除後も行動追跡を続ける「supercookie」に研究者が警鐘
スタンフォード大学の研究者は、
Microsoftが運営する「live.com」サイトでsupercookieの手法を使って
削除したはずのcookieが再生されているのが見つかったと報告した。
米MicrosoftなどのWebサイトがユーザーには管理できない「supercookie」を使って
ユーザーのネット上の行動を追跡していたことが分かったとして、
米スタンフォード大学の研究者がブログで調査内容を報告した。
研究者のジョナサン・メイヤー氏によれば、
supercookieとは通常のcookieを使わずにユーザーの行動を追跡する技術のことで、
中にはsupercookieを使ってcookieを「再生」し、「ゾンビcookie」を作り出しているWebサイトもあるという。
このやり方は、
ユーザーが自分のプライバシーを守るためにcookieを削除した後も行動追跡を続けることになるため、
「コンピュータセキュリティ業界では好ましくないとされている」とメイヤー氏は解説する。
ところがMicrosoftが運営する「live.com」サイトでは、
ブラウザのcookieを削除した後に特定のcookieが再生されているのが見つかったという。
詳しく調べたところ、supercookieの手法を使ってcookieが再生されていたことが判明した。
メイヤー氏はこの調査結果をMicrosoftに報告し、問題の是正に協力したとしている。
メイヤー氏はこうした実態を受けて、
インターネット上のプライバシー保護について
「オンライン広告業界は自主規制が可能だと主張するが、
われわれの分析では重大なプライバシー問題が見つかっており、業界の主張はうのみにし難い」と総括している。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1108/21/news004.html