40代、営業職の女性。高校生と中学生の子どもがいます。夫との離婚を考えています。
子どもの学費を考えて、2年前に今の仕事に就きました。大変ですが、やりがいがあります。でも夫は「そんな仕事やめろ」と理解を示しません。
私の人格を無視するかのような夫に、完全に愛情が冷めました。
離婚を考え出した頃から、20歳上の男性と交際を始めました。妻を早く亡くし、一人で子ども2人を育てた人で、私の子どもとも仲良くしてくれています。
彼は「君と一緒になりたいが、君の子も傷つくだろう。夫とやり直す気になったらいつでも身を引く」と言います。
でも私は、この人との再婚を望んでいます。下の子が高校に入る来春に離婚を切り出すつもりですが、
そのタイミングの是非や再婚を考えてもいいのかなど、アドバイスをお願いします。(東京・T美)
◇
自分が一生懸命にやっていることを否定されるのは、悲しいことですね。ましてや一番身近にいるご主人が、あなたの仕事を理解してくれないなんて、
さぞかし悔しくむなしい思いをされたことでしょう。
「子どもの学費のために」始めた仕事。それが元で家族がバラバラになったのでは本末転倒です。
原点に戻れば、ご主人をねじ伏せるくらいのパワーを持って、なおも理解を求めるべきです。「そんな仕事」というご主人には偏見があるようです。
あなたはその偏見を変えるための説明を十分にされましたか。諦めてはいけません。自分が生きがいを持ってしている仕事の価値を根気よく伝えるべきです。
それでもご主人が理解を示さなければ、その時は離婚を考えてもよいでしょう。
でも、今あなたが取っている行動はお子さんをも裏切る不倫であることを忘れてはいけませんよ。
また、もしも離婚をしたとしても、すぐに再婚をするのはどうかと思います。お子さんは多感な時期ですから、母親を女として見たくはないでしょう。
数年の間に彼との愛が静かに深まり、彼の子どもへの愛情も変わらないようでしたら、再婚への一歩を踏み出してもいいのではないでしょうか。
(増田 明美・スポーツ解説者)(2011年8月18日 読売新聞)
ttp://www.yomiuri.co.jp/jinsei/danjo/20110818-OYT8T00147.htm