【阿寒湖温泉】来年5月オープン予定の「阿寒湖温泉アイヌシアター」(仮称)で目玉となる人形劇の練習が、本格的に始まった。
人形劇の演目はアイヌ民族のウエペケレ(民話)を原作にした「ふんだりけったりクマ神さま」。
出演者は発声練習などに励み、12月のプレ公演へ向けた準備を進めている。(荒谷健一郎)
約40分間の物語で、山を治めるクマの神様が主人公。火の神やキツネ、村人らとのかかわりの中で成長する様を描き、アイヌ民族の世界観を伝える。
ユーカラ(口承文芸)記録者の金成(かんなり)マツ(1875〜1961年)が残したウエペケレが原作。
札幌市こども人形劇場「こぐま座」職員の遠州まさきさんが脚本、本田優子・札幌大副学長(アイヌ文化)が監修を担当し、
札幌市こどもの劇場「やまびこ座」が制作に協力する。
阿寒アイヌ工芸協同組合職員らの出演者6人は、7月中旬から阿寒湖温泉街にあるアイヌコタンの常設劇場「オンネチセ」で台本読みを始めた。
多くはオンネチセで古式舞踊の上演を行っているが、人形劇は初めて。1日約2時間半、抑揚をつけたせりふ回しなどを繰り返し練習している。
9月からはやまびこ座の団員の指導を受けて、人形を使った稽古を始める。
同組合の秋辺日出男専務理事は「何度も見に来ていただける、しっかりした劇にしたい」と話している。
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