海上自衛隊佐世保基地の護衛艦「さわぎり」内で自殺した男性3曹(当時21歳)の妻子(大分市)が、
「3曹の命を保護する義務を怠った」として国に約1億1000万円の損害賠償を求めた
訴訟の和解協議が1日、長崎地裁佐世保支部(菊地浩明裁判長)で開かれた。原告側代理人は協議後、
同支部が示した和解案で双方が基本的に合意し、和解が成立する見通しとなったことを明らかにした。
訴状によると、3曹は1999年9月以降、上官に叱責されてうつ病になり、同11月に艦内で自殺した、とされる。
国側はこれまで、「3曹が職務に適応できなかったことなどにも原因がある」と過失相殺を主張し、
請求額から5割以上の減額を要求。原告側は「原因はあくまで上官の暴言。受け入れられない」と訴えてきた。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/20110802-OYS1T00258.htm