苦しい時は自己暗示。場数を意識すること
仕事には、職種を問わず共通した「仕事の進め方」があります。それは机上で考えるだけでなく、
場数を踏まないと身につかないもの。まずは、目の前の仕事で場数を踏んで「経験値」を上げること。
それは将来、いろんな意味で必ずよい財産となることでしょう。
苦しい時に効果があるのが「自己暗示」。いま企業で活躍している人たちの中にも、最初は向いて
いないと思った道で能力を発揮している人がたくさんいます。大手食品メーカー勤務のS課長も、若
い頃は「自分は営業に向いていない」と思い込んでいたそうです。
考えを変えるきっかけは、学生時代にアルバイトをしていたカフェの店長から「お前には押し付け
がましくない社交性がある」と言われたのを思い出したこと。経理から営業に異動して活躍している先
輩の存在も刺激になりました。
「この仕事は悪くない機会」と暗示をかけ、周囲の助言を得ながら仕事をこなすうちに成果が上が
り始め、周囲からの評価も高まりました。S課長は「仕事に対する姿勢を前向きにすることで、周囲
からの期待が高まったんだと思います」と振り返ります。
商社に勤務するD部長も、若い頃には一匹狼を自負し、後輩の面倒をみるのが大の苦手でした。
管理職に抜擢されたときは憂鬱でしたが、学生のころの体育会の経験を思い出し「自分にはチ
ームを育てられる可能性があるはず」と考えを変えたところ、管理職の仕事の面白さに目覚めていっ
たといいます。
とりあえず「この仕事は自分に向いている」と自己暗示をかけ、目の前の仕事で「場数」を踏むこと。
それができた人は、修羅場をくぐりぬけた経験のない人よりも、社会で生き残る力を確実につけている
はずです。
http://www.j-cast.com/kaisha/2011/08/01102996.html?p=2 依頼26