ダライ・ラマ14世が訪米
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ十四世が五日、米首都ワシントンに到着、
チベット問題担当の特別調整官を兼任するオテロ国務次官(地球規模問題担当)らと会談した。
チベット亡命政府の新首相に来月就任するロブサン・センゲ氏が明らかにした。
オバマ大統領との会談は未定。
会談した場合、中国が強く反発し米中関係に影響を与えることは確実で、
ホワイトハウスが慎重に検討を進めているとみられる。
センゲ氏は五日、共同通信に対し「オバマ氏は、非暴力を訴えるダライ・ラマと会談することで
世界中に人権重視の強いメッセージを送ることができる」と述べ、会談実現に期待感を示した。
一方で、米国が対中関係への配慮から会談を見送ったとしても「理解できる」と語った。
ダライ・ラマは、チベット仏教で最重要の宗教行事のうちの一つを
初めてワシントンで行うために訪米。
同行事は六〜十六日までで、最大で計十万人が参加する予定だという。
ダライ・ラマは一九九一年以降、ワシントンを訪問するたびに大統領と会談。
しかしオバマ氏が大統領就任後、初の訪問となった二〇〇九年十月には
翌月に訪中を控えたオバマ氏が会談を見送り。
一〇年二月にワシントンで初めて会談したが、中国は米中人権対話を延期するなど反発を示した。
(東京新聞 2011年7月6日 夕刊)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011070602000177.html 依頼 21