5月20日、アラバマ州ハンツビルにて開催された、第30回国際宇宙開発会議(International Space Development Conferece)にて、
「はやぶさ」プロジェクトチームが、ナショナル・スペース・ソサエティ(National Space Society) から、フォン・ブラウン賞(Von Braun Award)を受賞しました。
受賞理由は、「初の太陽系天体表面への往復と試料の帰還」
(FIRST ROUND TRIP TO AND SAMPLE RETURN TO EARTH FROM THE SURFACE OF AN OBJECT IN SOLAR ORBIT)に成功したことです。
フォン・ブラウン博士は、旧ドイツから米国にわたり、アポロ計画を実現させた人物としてよく知られています。
1971年に来日し、わが国初の人工衛星「おおすみ」を打ち上げてまもなくの、鹿児島宇宙空間観測所(内之浦)を訪れ、
また糸川博士と対談を行った経緯があります。
栄えあるフォン・ブラウン賞を受賞したことは、わが国の宇宙開発、太陽系探査が米国、世界に認められた証拠でもありましょう。
糸川博士は日本のフォン・ブラウンとも称されておられましたが、まさに糸川博士由来の私たち後進の活動の成果が、
いわば本家によって、評価いただいたともいえます。
<中略>
今回、フォン・ブラウン賞を受賞したこと、それは、宇宙という狭い世界だけのことではなく、
世界が認めた日本の実力を、日本人である我々が発揮し、自信をもって更なる高いレベルの復興をめざして、
勇気をもって取り組め、と示唆しているものと思います。
がんばりましょう。日本。
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2011/0523.shtml http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2011/image/0523/photo.jpg