預金保険機構は25日、経営破綻した日本振興銀行の預金2151億円と優良な貸し出し債権など1768億円の資産を、
機構が100%出資する「第二日本承継銀行」に譲渡したと発表した。
同日、業務を始めた承継銀行は、最終的な受け皿企業が決まるまで、不良債権など振興銀の「負の遺産」を除いた資産を管理する。
承継銀の管理期間は最長3年と決められており、機構は今後、最終的な受け皿企業選びを本格化させる。
機構は昨年9月に破綻した振興銀の金融整理管財人として保有資産を査定していた。
受け皿には企業再生ファンドなど複数の候補が名乗りを上げているが、個人向け融資の実績があるイオン銀行が有力となっている。
一方、機構は25日、振興銀の保有資産のうち、回収が難しい貸し出し債権など約529億円の不良資産を整理回収機構に譲渡した。
残る約291億円の不良資産も順次、回収機構に引き渡す。回収機構が、債権回収で利益を出せば、振興銀の債務弁済に充てられる。
承継銀は受け皿が決まるまで全国の26店を引き継ぎ、預金・貸し出しなどを続ける。
振興銀は破綻後、原則として貸し出しをしていなかったが、既存の取引先に限って追加融資に応じる
。預金にはこれまで、振興銀破綻前の比較的高い金利が適用されていたが25日以降は満期を迎えたものから大手行並みに引き下げられる。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110426ddm008020051000c.html 依頼@116