「汚染水を海に流しても拡散されて薄まる」→コウナゴから放射性ヨウ素 野菜の基準値no
2倍
茨城県北茨城市の平潟漁協は4日、市の沖で採取したイカナゴ(コウナゴ)から1キロあたり4080ベクレルの放射性ヨウ素が
検出されたと発表した。食品衛生法では、魚や肉には放射性ヨウ素の暫定基準を定めておらず、厚生労働省は基準づくりを検討する方針。
平潟漁協によると、このコウナゴは1日に採取した。コウナゴ漁は再開しない方針で、市場に出回ることはない、としている。
野菜類(根菜、芋類を除く)では放射性ヨウ素の基準は2千ベクレル。魚では、半減期の長い同セシウムの基準はあるが、
8日と短いヨウ素はなかった。その理由について厚労省は、人が食べる段階では相当程度軽減されているとの専門家の判断に基づいている、という。
厚労省の大塚耕平・副大臣は4日の会見で「これまでの科学的知見では確認されていなかった。想定しがたい検査結果だ。
速やかに対応したい」と述べた。
厚労省は、原子力災害対策本部を通じて、原子力安全委員会に助言を求めるとともに、薬事・食品衛生審議会に設ける
放射線の専門家による部会で議論する。
■半減期短いが、心配なら食べないで
〈水口憲哉・東京海洋大名誉教授の話〉 ヨウ素は半減期が8日と短いが、数カ月間、海が汚染され続ければ魚の体内でも
高い濃度が続く。国の基準が無いというが、心配な人は食べない方がいいだろう。
http://www.asahi.com/national/update/0404/TKY201104040370.html