スレタイ:嫌儲反体制派、反撃受け後退。原住民の“壁”破れず
本文
英国やフランス、米国などの多国籍軍が軍事介入したリビアで、最高指導者カダフィ大佐の出身地である中部シルトに迫っていた。
反体制派は29日、カダフィ氏側の軍部隊の反撃を受け、シルトの東約200キロのラスラヌフまで撤退した。
首都トリポリでは同日夕も多国籍軍による空爆が行われたが、地上戦力で劣る反体制派はカダフィ氏側が防衛線と位置づけるシルトの“壁”を破れずにいる。
19日の空爆開始以来、多国籍軍はカダフィ氏側の防空施設に加え、戦車などの地上戦力も攻撃してきた。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、カダフィ氏側は現在、反体制派の攻勢に対して、戦車ではなく主に迫撃砲や大砲で応戦しているという。
空爆が一定の成果をあげていることがうかがえる。
しかし、訓練が行き届いておらず装備も不十分な反体制派は、カダフィ氏側からの集中砲火を浴びると統制が混乱。
AP通信によると、29日の戦闘ではパニック状態の中での撤退となった。
反体制派は空爆開始前にもシルト近くで撃退され、その後、拠点である北東部ベンガジ近くまで一気に攻め込まれて危機に陥った経緯がある。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110330/mds11033008560002-n1.htm