リビア反政府勢力、要衝アジュダビヤを奪還 西部進撃へ
アジュダビヤ(CNN) リビア内戦で、カダフィ政権側は26日夜までに東部の主要都市アジュダビヤを撤退、反政
府勢力側が同都市を奪還した。
アジュダビヤではここ数日間、カダフィ政権側と反体制派の間で激しい攻防が続いていた。多国籍軍は、アジュダビヤ
北部や西部の幹線道路を封鎖していたカダフィ派地上部隊の戦車に対し、夜を徹して空爆を実施。カダフィ政権側は、
多国籍軍による空爆を受けたため部隊の撤退を決めたとしている。
アジュダビヤは、反体制派部隊の北東部の拠点ベンガジと西部の首都トリポリ、油田地帯などを結ぶ要衝となる都市。
同都市の意味は大きく、また多国籍軍の空爆の威力を示す証となったとみられる。先週末以降、リビア上空の飛行禁止
区域を維持する作戦の指揮権は米国から北大西洋条約機構(NATO)に移っている。
再び勢いを増した反政府勢力側は、さらに西の首都トリポリに向けてへ進撃を開始。今後、戦闘の重点は西部の都市へ
移るとみられるが、一帯にはカダフィ支持派の地域が多いことから、激戦が予想される。
当局によれば、カダフィ政権側が停戦に応じる気配はなく、軍部隊を増強しているという。
http://www.cnn.co.jp/world/30002264.html http://www.cnn.co.jp/images/cnn/2011/03/27/09/50/24/t1larg.libyarebels.gi.jpg