【カイロ時事】イエメンのサレハ大統領は20日、反独裁デモが拡大しているのを受け、内閣を更迭した。しかし、政権や軍の幹部らが21日までに、
デモ隊への過剰な武力行使に反発して辞任したり、デモ支持を表明したりしており、政権崩壊が近いとの見方も浮上している。
野党指導者は20日、内閣更迭についてロイター通信に対し、「閣僚や大使の相次ぐ辞任に直面する政権が影響を軽減しようとする試みだ」と切り捨てた。
これまでにバン人権相のほか、アルサイディ国連大使、駐シリア大使、アデン州知事が辞任した。
また、AFP通信によると、イエメン軍の大将2人や将校60人、内務省職員50人がデモへの支持を表明。イエメン社会で影響力を持つ有力部族指導者も大統領辞任を要求した。
離反した最高幹部の一人で機甲歩兵部隊を率いるアフマル大将はテレビ局に「私自身や仲間の司令官、兵士たちの気持ちを考慮し、若者たちの革命を支持する」と語った。(2011/03/21-21:33)
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