統一地方選を前に、須坂市動物園は初の「動物園代表選出選挙」を3月に行う。
来園者の投票で1位になった動物が、来年度のイベントポスターや年間パスポートの表紙を飾る。
熊、トラ、ペンギンなど11種類の動物が“出馬”する予定で、担当飼育員が園内で「選挙活動」を繰り広げる。
各飼育員は選挙ポスターの準備などを進め、「本気で当選を狙う」と意気込んでいる。
出馬を予定しているのは、ツキノワグマ、ヒツジ、フンボルトペンギン、ベンガルトラ、川上犬、モルモット、
ニホンカモシカ、バーバリーシープ、信州黄金シャモ、ニワトリ、東南アジア原産の大型淡水魚「レッド・スネーク・ヘッド」。
12日に「告示」し、「春の動物園まつり」の20、21日が投票日。13日からは期日前投票もできる。
同園の飼育員は複数種類の動物を担当しており、出馬予定の動物とは別に担当する動物を「応援動物」に選ぶ。
動物が「選挙運動」をしているとの雰囲気を出すために、飼育員は写真パネルなどを使いながら応援動物になりきり、「応援演説」をする。
例えば、フンボルトペンギンの応援動物はアカカンガルー。
担当する小林正和さん(34)は「ペンギンに園内を散歩させ、投票を呼び掛けるのも一手」と戦略を練る。投票日には飼育員全員が集合しての「立会演説会」もある。
「4月の統一地方選に向けて関心を高めるのにも一役買えればいい」と企画担当の小林哲也さん(38)。好評なら来年以降も続けたいという。
投票用紙は入園時に配布。投票所は園内の交流施設「ふれんZOO」1階に設ける。結果発表は23日以降となる。
http://www.shinmai.co.jp/news/20110223/KT110222SJI090005000022.htm