ついにIPアドレスが枯渇、国際管理団体の在庫が事実上ゼロに
地域管理団体も2011年後半に在庫切れ、以降は新規取得が不可能に
IPアドレスなどの国際管理団体「ICANN」は2011年1月31日(日本時間2月1日)、現行のIPアドレス(IPv4アドレス)の在庫が
事実上ゼロになったことを明らかにした。今のところ、世界各地域の管理団体には在庫があるので、企業などは新規にIPアドレスを
取得できるが、2011年後半にはそれらも枯渇すると予測されている。
ICANNでは、IPアドレスなどのインターネット資源を、世界に5カ所ある地域管理団体(地域インターネットレジストリ:RIR)に分配。
各地域の管理団体では、国別の管理団体やISPなどに割り振る。一般の企業やユーザーは、国別管理団体やISPなどからIPアドレスを取得する。
ちなみに、以前はIANA(Internet Assigned Numbers Authority)という組織がIPアドレスなど管理していたが、2000年2月、
ICANNがIANAの管理業務を引き継いだ。現在IANAは、ICANNにおける管理機能の名称として使われている。
ICANNでは未分配のIPアドレス「/8ブロック」を7つ保有していた。1つの/8ブロックには、およそ1678万のIPアドレスが含まれる。
このうち2つの/8ブロックを、アジア太平洋地域の地域管理団体「APNIC」に割り振った。
未配分の/8ブロックは5つ残っているもの、「残りが5つになったら、世界5カ所の地域管理団体に一つずつ分配して、
全ての割り振りを終了する」というポリシーが定められているため、自由に分配できるIPアドレスは事実上なくなった。
地域管理団体にはIPアドレスの在庫があるものの、それほど多くはないようだ。日本の国別管理団体「日本ネットワーク
インフォメーションセンター(JPNIC)」によれば、アジア・太平洋地域では2011年後半には枯渇すると予測されているという。
つづき
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