視覚障害がある人たちに書道の作品に触れてもらおうと、
特殊な塗料を使って文字に凹凸をつけた作品の展示会が18日から東京で始まりました。
この展示会は「文字を音ではなく形として感じてみたい」という視覚障害者の声をきっかけに、
関東地方などで活動する書道家の団体が一般の書道展に合わせて5年前から開いています。
作品はいずれも文字に凹凸を持たせるため、鉄分を含む特殊な塗料で書かれていて、
毛筆で書いた時のかすれ具合なども凹凸で表現されています。
ことしは「友情」や「志」などといったあわせて30点の作品が展示され、会場を訪れた都内の盲学校に通う生徒たちが、
実際に手で触れながら毛筆で書かれた作品の1文字1文字を感じていました。
生徒たちはこのあと、実際に筆を手にとり、書道家から指導を受けながら色紙に「愛」などの文字を書いていました。
高等部3年の吉村瞳さんは、「筆で字を書く機会はほとんどありませんでしたがうまく書けたと思います。
自分で書いた作品を自宅に持ち帰って家族に見てもらいたいです」と話していました。
この展示会は、20日まで東京・江戸川区総合区民ホールで開かれています。
NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101218/t10015935871000.html 依頼45