メタボリック症候群の予防や改善に向け、体重管理に注意を払っている成人は、
男性67.8%、女性75.6%に上ることが7日、厚生労働省の公表した
「2009年国民健康・栄養調査」で分かった。肥満体形に該当する人は、
痩せ形より速く食べる割合が高い傾向も判明した。
調査は昨年11月、全国の3785世帯を対象に実施。このうちメタボ症候群関連は
調査に応じた約8000人分の回答を分析した。
その結果、体重管理を実践しようと心掛けている割合は、成人男性が67.8%で、
前回調査(2004年)より7%増加。女性も前回の69.8%から75.6%に増え、
男女とも意識の高まりがみられた。
もっとも、男性75.0%、女性78.2%が適切な食事の内容や量を把握していながら、
食事や運動の対策を実践しているのは、それぞれ27.5%、24.2%にとどまった。
肥満男性のうち、42.6%が「対策をするつもりがあり、頑張ればできる」とした一方、
肥満女性では「対策をするつもりはあるが、自信がない」(44.1%)の割合が最も高かった。
体形別に食べる速さを調べたところ、速いと答えた男性はやせ形では35.0%だったが、
肥満の場合は63.9%を占めた。女性も痩せ形の28.5%を肥満の46.5%が大きく上回り、
厚労省の担当者は「早食いは満腹感を得るのに時間を要すため、大食いになりやすい」と指摘している。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010120700651 依頼91