つや姫:県産米、出だし好調 農協出荷分、半分の売り先確定 /山形
今年本格デビューした県産ブランド米「つや姫」が、10月3日の販売開始以来2カ月足らずで、
農協出荷分の約半分の売り先が確定した。吉村美栄子知事が28日の記者会見で明らかにした。
吉村知事は「出だしは好調。CMや新聞で全国に宣伝した効果もある。県民からも『子供や親類に
送った』『引き出物に使った』と聞いている。一人一人の県民パワーのおかげ」と述べた。
県県産米ブランド戦略室によると、今年産の「つや姫」は県全体で1万2500トンの出荷見通し。
うち1万トンを占める全農山形出荷分の約半分が、米卸業者との契約が決まったという。武田
一夫室長は「2カ月で半分売れるのは、かなりハイペース」と話す。
また、武田室長によると、秋口から、福島や新潟、茨城、鳥取、島根、大分、長崎などの農家から
「つや姫の種子を売ってくれないか」という問い合わせが10件以上きたという。「つや姫」は今年は
県外では宮城県で60ヘクタールが作付けられただけ。
武田室長は「つや姫が暑さに強いことを知り、問い合わせてきたようだ。県としては、他県でも
作っていただくことを推奨している」と述べた上で、「他県で作るには、その県の農業試験場が
約3年かけて、自分の県に合った品種かを判断し、県の推奨品種になってから可能になる。
問い合わせた農家には『つや姫を作れるようにしてほしい』と自分の県にお願いしてください、というしかない」と話している。【和田明美】
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