小学生と高校生が交流授業、「ヒロシマ」テーマに…大阪
今年度から大阪府茨木市立福井小学校との連携事業を始めた同市西福井の府立福井高校で17日、
「ヒロシマ」をテーマにした交流授業が行われ同小6年と同高2年の児童生徒約90人が参加した。
65年前に大阪大空襲と広島の原爆に被災した同市在住の濱恭子さん(85)の体験証言=写真=もあり、
子どもたちは平和への思いを新たにした。
児童と生徒が一緒に授業を受けたのはこの日が初めて。
6月の修学旅行で広島市の平和記念公園を訪れた同小の児童らが、
外国人観光客らに実施した平和意識アンケートの結果を発表。
核問題を学ぶ同高の生徒らも核廃絶に向けた国際情勢を報告した。
同高で社会科教諭を務める鳥羽洋子さん(58)の母で、5年前から証言活動をしている濱さんは1945年3月、
大阪市西区の自宅で大阪大空襲に遭い、命からがら逃げ出した広島市の親類宅で被爆した。
「2度も死ぬ思いをしたが、皆さんが平和の大切さを勉強してくれて心強い。
あんな恐ろしいことはもう誰も経験しないように努力してほしい」と呼び掛けた。
同小の河村春花さん(11)は「さらに平和について学んでいきたい」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101118-OYT8T00486.htm