広島市で開かれるノーベル平和賞受賞者世界サミット出席のため来日中のチベット仏教の
最高指導者ダライ・ラマ14世は9日、特別講演のため新居浜市を訪問。各国首脳が訪中の際、
人権問題について発言しないことに触れ「たくさんの人が失望している」などと述べた。
来県は昨年11月の講演会に続き2度目。昨年の招聘(しょうへい)に携わった僧侶らでつくる
「ダライ・ラマ法王14世猊下(げいか)を囲む会」が招いた。
ダライ・ラマは講演に先立ち、同市前田町のホテルで記者会見。中国の民主活動家・劉暁波氏の
ノーベル平和賞受賞について「価値のある方が受賞した。運動全体への励みになる」と評価する一方、
各国首脳が訪中時、中国の人権問題について発言しないことを指摘し「失望感を抱いている」と批判、
「それが現実。言葉では平和や正義が語られるが、実践や行動が欠けている」と嘆いた。
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20101109/news20101109861.html