170 :
番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:
けんぷファー放送開始から一周年。そこは本格ハーレムアニメ冬の時代だった……。
たくさんの女と愛を扱った作品の数は多いのだが、それに対して本格ハーレムアニメの率は低い。
えむえむ、 そらおと、 ToLOVEる、神汁、ヨスガ、アマガミ、 FORTUNE ARTERIAL、百花繚乱と、
これだけの数が揃っていながら本格ハーレムアニメは百花繚乱のみ。従来の慣習どおりであれば
ハーレムアニメとして世に出ていたであろうアマガミヨスガはハーレムを避けるかのように一人一エピソード
方式を採用。更に神汁ToLOVEるの後押しもあり、深夜アニメのシーンから「複数の女を同時に捌くラブコメ」
は既に後退し、「女を一人一人、次々と撃墜していくラブコメ」のがメジャーというありさま。
本格ハーレムアニメ最後の砦と思われた百花繚乱も五話で超糞話(真田の気持ちに気づいた! 千とキスするぜ!)
をかまして爆発炎上空中分解ちりじりばらばら。おまひま大魔王あそいくに続き、またもハーレムアニメに求められる
莫大な才能の多寡を証明する結果に終わった。
ToLOVEるも面白い。アマガミも面白い。しかし、違う。やはり女を一人一人さばいていく形式では頂点に立てない。
ジャンルからして二流。複数の女を駆使し、怒涛の欲望をあふれ出させ、それを制御する、最高峰の才能の世界、
ハーレムでなければ一流にはなれない。そしてそのような才能こそ深夜アニメのフィールドにふさわしい。
そのハーレムに今、大変な危機が迫っていると感じる。アマガミヨスガと続く脱ハーレムの動き……。不穏。
確かにハーレムアニメはその欲望特化のスタイルから発する、非常に難しい問題を多数抱えるジャンルだ。
シリアスとラブコメの比率問題、ヒロイン選択or全員受け入れ問題、エロと処女性の反比例問題等々……。
しかしそのような問題解決に取り組む姿勢こそ、未開のフロンティアを切り開く原動力なのだ。英四朗の言葉を
借りれば新大陸だ。深夜アニメの発展は、欲望の最先端、ハーレムアニメの担う所が大きい。
ハーレムアニメには無理がある。では、そこでどう無理を通して女のかわいさと欲望を両立させるのか……?
ここにひらめきの源泉がある。これを捨ててしまったら、一体深夜アニメを見る価値などないに等しい。
だからハーレムだ。ハーレムだ。ハーレムだ。
今こそハーレムアニメのルネッサンス!