いっしょにとれーにんぐ第3弾は026(おふろ) 充実のサンプル画像

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17 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です
筋トレ前の導入部はひなこの語りかけから始まる。「あ、そっちと繋がったんだねー」「私最近アニメの世界に来たんだけど」
「なんか太ってきちゃって」「だからダイエットするんだ」「あなも一緒に筋トレ、しよ」。ここで、画面はひなこの顔を真正面から
映し出し、ひなこは画面越しの人間に対して話かける、という態でいる。
カメラもまたひなこの語りかけに対して応答するような形で、つまり画面の前の人物の視線として、動く。
このような導入により画面の前の人間の作品内への取り込みが図られた後に、筋トレが始まる。

筋トレとはこの、作品への取り込みというギミックにおける最大のキーである。
画面の前の人間がひな子の指示通りに筋トレを行う。するとひとしきりの運動が終わった後に、再びひなこからの語りかけが始まる。
「疲れたね〜」「いやーそれにしても筋トレって気持ちいいね」「あなたのお陰で私も痩せられるかも」「ありがと。よかったらまた付き合ってね」
これは何かと言うと、ひなこが画面の前の人間のアクションに対するリアクションを返している、という事なのである。
アニメとは双方向のやり取りがないメディアではある。だがしかし、一定の道筋(筋トレ)を設定し、それに受け手を従わ
せる事で、アニメの世界に受け手を取り込む事が出来るのだ。そして、世界設定は「アニメの世界とリンクした現実」。
そこに双方向のコミュニケーションが立てられる。

ここでアニメキャラとの擬似恋愛・生活というような物が完成する。いっしょにとれーにんぐにおける筋トレ、とはいわば
この擬似恋愛・生活におけるひな子とのコミュニケーションを成立させるための道具にすぎない。
その本質はひな子ちゃんといっしょの時間を過ごす、という所にある。
だから筋トレがいっしょに寝るになっていっしょにねるが風呂になるというのも実に自然な流れなのだ。
少し考えてみれば、第一作の筋トレの時点でまったく筋トレなんかやる気がない。
ひなこちゃんとの生活がそもそものテーマだ。