【歴史】 戦国時代の合戦ってどんなのだったの?
峠の綱引き「信州軍」敗れ五分に 涙流し雪辱誓う
長野、静岡両県の「国境」を懸けて争う第24回「峠の国盗(と)り綱引き合戦」(飯田商工会議所遠山郷支部など主催)が24日、
飯田市南信濃−浜松市境のヒョー(兵)越峠で行われた。通算12勝11敗の飯田の「信州軍」は、浜松の「遠州軍」に敗れて成績は五分に。
週2回の練習を重ねてきた「信州遠山郷綱引(つなひき)隊」の隊員たちは涙を流して雪辱を誓った。
会場には観客約300人が集まった。飯田市の牧野光朗市長、浜松市の鈴木康友市長に加え、
今回初めて愛知県豊橋市の佐原光一市長も陣羽織姿で参加。佐原市長の「いざ勝負」の掛け声で合戦は始まった。
12人ずつによる3回勝負の1回目、信州軍はずるずると引きずられて敗北した。2回目も序盤は劣勢。
「よいしょ」の掛け声から盛り返して熱戦を制した。3回目は一時は踏みとどまったが、敗れた。
遠州軍には体重100キロ超の選手が4人いたが、信州軍はゼロ。
信州軍の隊長、野竹秀範さん(47)は「体重差はあったかもしれないが、力を出せなかった。
こんな悔しい思いはもうしたくない」と涙をぬぐった。
合戦結果を受けて、遠州側に1メートル食い込んでいた国境を示す看板が正規の場所に移された。
鈴木市長が木づちで看板を打ち付ける間、牧野市長が支柱を支えた。
豊橋市長の参加で三遠南信地域のさらなる交流の一歩となった。
佐原市長は「来年以降も合戦を盛り上げるための協力を考えたい」と話した。
(提供:信濃毎日新聞)
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