伊能忠敬の足跡たどる 昔の道具で測量体験
藩政期の測量家、伊能忠敬が約210年前に測量した
金沢市の金石往還(街道)をたどるウオーキングのイベントが16日、同市で行われる。23、24日に金沢工大で開かれる
「完全復元伊能図全国巡回フロア展in金沢工業大学」(同大、北國新聞社主催、同開催委員会共催)に関連し、同開催委が実施。
歩測や当時の測量道具を使った測量体験も行い、先人の労苦の一端に触れる。
ウオークには、金石地区の住民や同大生、測量や土地家屋調査の団体会員ら約70人が参加する。
同市金石西3丁目の本龍寺をスタートし、忠敬が宿泊した同市尾張町の森忠商店まで歩く。
ウオーキング中は、伊能忠敬研究会県支部長の河崎倫代さんが、
忠敬の測量活動の実態や史料に残る加賀藩でのエピソードなどを紹介する。
忠敬は、1803(享和3)年7月に金石往還を測量し、
宮腰町(現在の金沢市金石)から尾張町までを歩いて距離を測ったとされ、当時の日記が残されている。
今回、同展の開催にあたり、忠敬の金沢での活動をもっと知ってもらうため、地元住民を交えたウオーキングが企画された。
測量士を講師に、歩測体験を行うほか、車輪を回転させて回転数で距離を測る「量程車」など、
忠敬の時代に使われた測量器具も使う。問い合わせは、県ウオーキング協会=076(264)4450=まで。
同展では、忠敬が1800(寛政12)年から17年間をかけ、
日本各地を歩いて作成した「伊能大図」の原寸大複製図などが展示される。
http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20101015104.htm 依頼85