アニメ舞台の立川市がオタク観光誘致作戦
東京都立川市や立川観光協会が、アニメや漫画を使った観光客誘致作戦に乗り出した。
まず、人気アニメ「とある魔術の禁書目録(インデックス)」(同製作委員会)のマップ製作を目指す。作品の中では架空の街となっているものの、風景が立川に似ているため、
「聖地巡礼」と称して市内を訪問するファンが増えていることを受け、地元経済の活性化につなげようという狙いだ。
誘致作戦に参加しているのはほかに、多摩都市モノレールや多摩信用金庫、市内に本社を置く有名フィギュアメーカー「壽屋」など。
観光ツアー化を目指して旅行会社JTBも加わっている。市の呼びかけで関係団体が集まり、8月から正式に会合を重ねている。
「とある」の原作小説(鎌池和馬著、アスキー・メディアワークス刊)は、累計発行部数が900万部に達する人気を誇る。
科学技術と超能力や魔術が混在する世界を舞台に、高校生の主人公が活躍するという内容。アニメ版では、主人公が学ぶ東京西部の「学園都市」の背景として、JR立川駅前の歩行者用デッキや、多摩モノレール多摩センター駅前などと酷似したスポットが頻繁に登場する。
ほかに、イエスとブッダが共同生活を送るギャグ漫画「聖☆おにいさん」(中村光著、講談社刊)では、2人が暮らすアパートが立川市にある。
立川の街が巨大なモンスターに破壊されるパニック漫画「ハカイジュウ」(本田真吾著、秋田書店刊)もある。
マップは、背景に使われたとみられるスポットをファンに紹介するもの。
無料配布イベントを開いてファンを呼び込むことを計画、アニメ画像などを使用できるよう、同アニメの製作委員会に相談している。
また、訪れたファンに街を回遊してもらおうと、オリジナル商品などを景品にしたスタンプラリーを実施する案や、多摩モノレールの車体にキャラクターを描いてファンにアピールするアイデアも出ている。
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