古代の“失われた大陸”から発見された角竜2種は、これまで見つかったなかでも最も奇妙で派手な恐竜に数えられるという。
新発見の恐竜はトリケラトプスの仲間で、同じくケラトプス科に属している。
ケラトプス科の恐竜はほとんどが四足歩行の草食で、角と頭部後方から突き出した骨質のえり飾りを持っている。
今回発見された2種のうち大きい方のユタケラトプス・ゲッティ(Utahceratops gettyi)は頭蓋骨の長さが2.3メートルに及び、
研究の共著者であるユタ大学のマーク・ローウェン氏は「超バカでかい頭の巨大なサイ」だという。
もう1種のコスモケラトプス・リカルドソニ(Kosmoceratops richardsoni)は、今回の研究を率いたユタ大学のスコット・サンプソン氏の発表によれば、
「これまでに発見された最も驚異的な恐竜の1つで、巨大な頭部にはいろいろな骨質の飾りものがついている」という。
実際、コスモケラトプスの頭部は角で覆われており、鼻の上に1つ、両目の上と両頬の先端に1つずつ、さらに頭部のえり飾りに沿って
数個の角がついている。
「こうした奇抜な特徴のほとんどが捕食動物を撃退するための武器としてはほぼ無力だったと思われる」とサンプソン氏は語った。
どうやら角は異性を惹きつけるか同性のライバルを脅かすための性的ディスプレー(誇示)だったようだ。
http://amd.c.yimg.jp/amd/20100924-00000002-natiogeo-000-0-view.jpg 新しく発見された2種の角竜、ユタケラトプス・ゲッティ(上)とコスモケラトプス・リカルドソニの想像図。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100924-00000002-natiogeo-int 依頼174