ニューヨーク(CNN) フェースブックの創設者マーク・ザッカーバーグ氏(26)は
24日、米ニュージャージー州ニューアーク市の公立学校の教育改善費用として1億ドルを
寄付すると発表した。同市の高校生の半数近くが卒業しないなど、教育が荒廃していること
で知られる。
今回の寄付は、ザッカーバーグ氏が自ら出資する米国の教育改善を目的とした基金「スタート
アップ:エデュケーション」が拠出する最初の助成金となる。ザッカーバーグ氏の総資産は
推計69億ドルで、フォーブス誌が発表した2010年の米国の富豪400人の長者番付で
35位にランクされている。
ザッカーバーグ氏は、ニューアーク市長のコーリー・ブッカー氏とニュージャーシー州の
クリス・クリスティ知事とともに米人気トーク番組に出演した。その中でブッカー氏は、
ザッカーバーグ氏は当初、匿名での寄付を希望していたが、他の人々の寄付を促すきっかけ
になればと発表を決意したことを明かした。
今回の発表は、初期のフェースブックを描いた映画「ザ・ソーシャル・ネットワーク」の
発表の1週間前に行われた。しかし、この映画とベン・メズリック氏の原作「ジ・ アクシ
デンタル・ビリオネア(偶然、億万長者になった人)」の中で、ザッカーバーグ氏はあまり
好意的に描かれていない。
そのため、今回の寄付は映画によるイメージダウンの抑制を狙ったものだとの批判もある。
この点について当のザッカーバーグ氏は「これは映画であり、娯楽作品だ。内容の多くが
フィクションであり、私の人生は映画のようにドラマチックではない」と語った。
しかし、ハイテク業界からは、ザッカーバーグ氏の寄付は、公立学校への直接的なプラス
効果だけでなく、ハイテク業界にも永続的な好印象をもたらす、と評価する声も上がっている。
http://www.cnn.co.jp/images/cnn/2010/09/25/11/22/30/t1larg.zuckerberg.gi.jpg http://www.cnn.co.jp/showbiz/30000323.html 依頼114