2010.9.18 17:42
【ストックホルム=木村正人】
スウェーデン総選挙(定数349)が19日行われる。4年前に政権に就いた中道右派・穏健党のラインフェルト首相(45)は
高福祉高負担を見直し、減税で経済成長を実現、再選を目指している。世界有数の福祉国家を築いた中道左派・社会民主
労働党は、1917年以来守ってきた第一党の座を奪われる恐れも出てきている。
4党連合を率いる同首相は自由主義経済を導入。今年、国内総生産(GDP)比で4%超の経済成長を実現し、来年には財政
を黒字化できる見通しになったことを受け、「福祉により多く支出し、5度目の減税を実施できるだろう」と4年間の実績を強調して
いる。
最大野党・社会民主労働党のサリーン党首(53)は「(高福祉高負担の)スウェーデン・モデルが問われている。わが党は
高所得者の減税を続けるつもりはない」とラインフェルト政権を批判している。
世論調査では連立与党は平均50・5%の支持を得ており、野党3党連合の42・2%を大きく引き離す。政党別では穏健党が
30・4%と社会民主労働党の28・5%をリードしている。
総選挙の波乱要因は、イスラム系移民排斥を主張する極右の小政党・民主党が世論調査で4〜8%の支持を得ていることだ。
比例代表制をとる同国では小党乱立を防ぐため議席獲得の条件として4%以上の得票を定めるが、民主党は初めて議席を獲得
する勢いを見せている。
民主党のオーケソン党首は「税金を納めない移民のただ乗りを認めれば今の社会福祉制度は崩壊する」と訴え、年金の受給に
訪れたスウェーデン人の老女をイスラム系移民女性の集団が押しのける政見放送を流して、高齢者や若者層に支持を広げている。
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/100918/erp1009181742003-n1.htm 依頼87