神保町古書店街 初の公式ガイド
東京・神田神保町周辺の古書店でつくる神田古書店連盟が、街の初の公式ガイドブック「神保町公式ガイド」を二十四日に発売する。
加盟する百五十八店のうち、これまで「取材拒否」だった店を含む八十店の店主が写真入りで登場し、
お薦めの本を紹介するなど「店の顔が見える」中身が特徴。
店主らは「インターネット検索では見つからない発見をしてほしい」と意気込む。
連盟によると、これまで出版社などによるガイドはあったが、いずれも一部の店が対象だった。
ネットや電子書籍の普及、経済不況などで古書店の経営環境が悪化する中、危機感を抱く店主有志が
「デジタルコンテンツに対抗できるものはないか」と話し合い、刊行を決めた。
取材や撮影を嫌う店主も少なくなかったが、「街を網羅したものをつくる」との方針の下、
企画製作に当たった七人の店主が説得に回り、賛同を得た。
ガイドは八十店の紹介のほか、加盟する全店舗のリストを掲載。
若手店員らをモデルに「古本と恋」と題して撮影した写真を載せるなど、遊び心も詰まっている。
企画製作メンバーの佐藤龍さん(40)は「街での新しい出会いにつながれば」と話す。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010091702000031.html 依頼126