森元さん「もう限界!」 三行半を突きつける
森元首相、町村派に退会届 「もう面倒を見られない」
自民党町村派相談役の森喜朗元首相が2日の幹部会で「もう面倒を見られない」と退会届を提
出した。8月の党参院議員会長選で同派の対応が割れ、所属する谷川秀善氏が落選したことに
対する不満を爆発させた。
出席者によると、森氏は会長選で、谷川氏支持で協力した額賀派と古賀派に「顔向けができな
い」と発言。「小泉政権以来、どれだけ派閥運営に苦労したと思ってるんだ」と怒り、退会届を机に
置いて途中退席した。町村信孝会長が退会届を持って後を追いかけたが戻らなかった。幹部ら
は慰留を続けるという。
会長選で森氏は「派閥を壊しちゃいかん」と若手議員にまで谷川氏支援を要請。だが、「談合」
と批判する同派の中堅・若手が中曽根弘文氏支持に動き、町村派の安倍晋三元首相も理解を
示した。
中曽根氏が当選し、党内には「森さんの時代は終わった」との声も。同派中堅は森氏の動きに
ついて「求心力を高めようとよくやる手だ」と冷めた見方を示した。
http://www.asahi.com/politics/update/0902/TKY201009020411.html