ビッチらが「性」について語る「10代の時はコンドームをつけなくていいと思っていた」
啓発イベント:若者同士で「性」語ろう NPOが学校などで開催
エイズウイルス(HIV)感染者が年々増加傾向だが、検査や相談は減っている。
性交開始年齢が早まるなか、同世代で語り合う啓発運動が広がってきた。【五味香織、反橋希美】
この夏、10代に人気のギャルモデルたちが学校などを訪れ、
同世代と一緒に性について学ぶ「愛です! EDUCATIONキャンペーン」がスタートした。
ラジオ番組から始まり、学校現場でタブー視されがちな性感染症や避妊について率直に語り合う。
16日午後、東京・渋谷のファッション系専門学校の一室に女子生徒12人が集まった。
みんな小麦色の肌に金髪、マスカラメーク。ギャルモデル4人も加わり、車座になった。
講師はHIV感染者を支援するNPO法人「ぷれいす東京」の池上千寿子代表(63)。
「セックスで感染する病気は?」「体がおかしいと思ったら何科の病院に行く?」。
質問に、生徒たちが照れながら答えていく。池上さんは感染予防や避妊のため「コンドームを必ず使って」と強調しつつ
「失敗しても人生終わりじゃない。立ち直れることも覚えておいて」と付け加えた。
モデルのLie(ライ)さん(25)は生徒たちに呼びかけた。「私も10代の時は(コンドームを)着けなくていいと思っていた。
自分を大事にするために自分で持ち、彼氏に『着けて』と言えるカッコイイ女になろうよ」。最後はモデルと生徒の記念撮影。
参加した生徒(18)は「同世代のモデルは親近感があり、話しやすかった。友達が(陰部が)かゆいと言っていたけれど、放置しちゃってる。今日学んだことを教えてあげます」と話した。
企画したエフエム大阪の小野田敦乙(あつお)プロジェクトプロデューサー(37)は「性の話は今の子にはタブーではない。オープンに話す環境が必要」と話す。Lieさんたちは今後も各地の学校などを回る。
http://mainichi.jp/life/today/news/20100829ddm013100022000c.html