黒岳から旭岳を縦走、7日午後1時以降、消息不明に
陸上自衛隊第2師団は、上川管内の大雪山系旭岳で行方不明になっている石川県金沢市の会社員・種本
久雄さん(66)の捜索を9日午前7時21分から開始した。
種本さんは義理の息子と一緒に、黒岳から旭岳を縦走する予定で、7日早朝、黒岳に入山した。登山速度が
違う2人は同日午後1時頃に間宮岳の登り口付近で分かれ、義理の息子が先に旭岳を下山した。その後も
種本さんは下山せず、義理の息子が同日午後5時頃、警察に通報した。
警察と消防などは8日早朝から旭岳に入山して捜索をしたが、種本さんを発見できなかったため、北海道知
事(上川総合振興局長)が同日午後6時56分、陸上自衛隊に災害派遣に基づき、行方不明者の捜索を要請
した。
陸自第2師団は、旭川駐屯地の第2特科連隊を現地に派遣。約50人の隊員が警察や消防と連携し、2人が
分かれた付近を中心に捜索、観測ヘリコプターでも種本さんを探している。
9日午後1時16分、道警のヘリコプターが旭岳周辺の裾合平(すそあいだいら)で種本さんを発見。無事救助
し、旭川空港を経由して病院に搬送した。北海道知事(上川総合振興局長)は同日午後2時20分、陸上自衛
隊に撤収を要請。第2特科連隊は捜索を終了し、撤収作業を進めている。
http://www.hokkaido-365.com/news/2010/08/post-1178.html