政局にらみ有権者不在、野党共闘にほころび/千葉法相ら問責見送り
臨時国会は6日閉会したが、民主党の千葉景子法相への問責決議案の提出が見送られた。野党間の共闘に
ほころびが出たことが背景。加えて、やはり問責対象とされた荒井聡国家戦略担当相について、自民党内などで
「続投待望論」が高まったことも影響した。「今後の国会戦略にらみ」の問責見送りには、当の野党内からも「有権
者不在」との批判が出ており、政治不信につながりそうだ。
「千葉法相はともかく、荒井担当相には辞めないでもらいたい」。衆参両院で4日間にわたった予算委員会が終了
した5日夜、自民党議員が開いた反省会合で、「続投待望論」が飛び出した。本来なら非難ごうごうになるはずが、
みな一様に納得したという。
「担当相は人が良すぎる」(民主党議員)。政府・与党が指摘する弱点は、野党の狙い目の裏返しだ。自身の事務
所費問題をめぐっての今回の予算委での答弁は10分近くにわたった。その丁寧さに問いただそうとした自民党議員
も口を挟めずじまい。ふだんの記者会見でも説明を決して惜しまない人柄だ。
鳩山由紀夫前首相は辞任に際して記者会見を拒み、菅首相も朝の記者団とのやりとりを拒否するなど新旧首相の
評判はいまひとつだ。仙谷由人官房長官は答弁で切れることもたびたび。「担当相の誠実さが前面に出るほど、他の
閣僚や党幹部との対応の差が際立つ」(同)という構図に陥っている。実際、自民の国会対策委員会内では「今後の
審議では荒井担当相を攻めよ」(同委メンバー)との確認がされているという。
参院では与野党が逆転し、問責決議案可決の可能性は低くはなかった。「問責を出すなら法相だけでなく
担当相もセットだった」と振り返る自民党幹部は可決を仮定した上で、「どうせ法相は民主党代表選後の人事
で終わり。問題は野党として追及のしがいがある荒井担当相の行方だ」。「問責を理由に荒井担当相の再任が
なくなるのは正直、得策ではない」と政局的な本音を明かした
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