【銘柄診断】東京電力は業績上方修正も円安推移続き利益確定売り交錯
東京電力 <9501> は、前場は22円高の2395円と買われ3営業日ぶりに反発したが、後場は値を消し下値もみ合いとなった。
終値は7円安の2366円。前週末30日大引け後に発表した今3月期業績の上方修正と盛り返してきた猛暑に関連した特需関連思惑が相乗し
下げ過ぎ訂正買いが再燃したが、全般相場の伸び悩みに加え、為替相場が、1ドル=86円台央と前週末の米国市場よりやや円安で推移していることから、利益確定売りが交錯している。
業績上方修正は、販売電力量の増加と原油価格の低下、原子力発電の発電量拡大が要因となった。販売電力量は、
期初予想の2857億キロワットアワーから2880億キロワットアワー(前期比2.8%増)に引き上げ、原油価格は、1バーレル=85ドルが77ドルに低下
原子力設備利用率は、柏崎刈羽原子力発電所1号機の発電開始で53%程度から58%程度に向上と各見直した。
3月通期純利益は、期初予想の100億円から650億円(前期比51%減)へ引き上げ減益率を縮小する。
株価は、5月につけた2230円水準で底ばい、海外発電プロジェクト参画や梅雨明け後の猛暑到来で2400円台まで底上げした。
2009年の猛暑相場では3280円高値を示現した実績もあり、気温計や為替相場の動向次第では下値思惑も再燃しそうだ
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0802&f=business_0802_255.shtml 依頼151