不良品あめを下水道に廃棄 名糖産業
2010年7月28日 朝刊
あめの人気商品「ホールズ」などを製造している名糖産業(名古屋市西区)が、本社隣の名古屋工場で、
不良品のあめの一部を水に溶かし、下水道に流して廃棄していたことが分かった。
廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いもあり、同市が近く調査する予定。
同社は「問題意識なくやっていた。今後はすべて産廃業者に処理を委託する」と話している。
工場では自社製品のほか、ホールズなどキャドバリー・ジャパン(東京)の製品も手掛けている。
ホールズは、全国に流通する商品のすべてが同工場で生産されているという。
同社によると、包装がうまくいかなかったホールズなどの商品の一部を粉砕して網目の袋に入れ、袋ごとタンクに投入。
タンクに水を注いで溶かし、さらに水を加えて下水道に流していた。
紙などのごみは袋の中に残り、あめだけが溶け出す仕組み。
以前行っていた不良品の再製品化と同じ手順で、3年ほど前から続けていた。
現場の判断で、廃棄のコストを抑えようと行っていたという。
滝川敦志工場長は「1日に出る包装不良は100〜200キロで、うち数十キロを溶かして流していた。
ひと月で数百キロから、多いときは1トンを超えることもあった」と説明している。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010072802000046.html