畑に車・農地荒らしも…航空ファン、成田で迷惑
成田空港のB滑走路(2500メートル)北側にある千葉県成田市十余三(とよみ)、小泉地区の市道で、航空機を撮影しようとする
航空ファンの迷惑駐車が問題になっている。
路肩に駐車車両が並び、農業用車両の通行の妨げになるケースや、畑に車を乗り入れて農地を荒らすケースもあり、地元では
「夏休みに入ってさらに迷惑駐車が増えるのでは」と心配している。
B滑走路のすぐ北側にあるこの市道からは、南風時には高度を低くして着陸態勢に入る航空機の様子が撮影できる。昨年10月に
B滑走路が北側に320メートル延長されて撮影ポイントが近付いたことなどから、航空ファンが集まるようになったとみられる。「周囲は
畑で見通しが良く、午後は順光で撮影のベストポイント」と紹介している航空ファンのホームページもある。
地元の人によると、週末には市道の片側1車線に県外ナンバーの車が約1キロにわたって並び、地元農家の車の通行の妨げに
なることも。一部には畑に車を乗り入れて撮影時間まで待機する人もいるという。農家が野菜の農薬散布をしたくても、車や航空ファンに
かかることを心配して散布を取りやめるケースもある。
成田署によると、この市道は駐車禁止の指定がなく、現状では路肩駐車も取り締まりは難しいという。住民から要望を受けた市は先月、
「駐車はご遠慮ください」とする看板6枚を設置したが、迷惑駐車は減っていない。21日に埼玉県から来た40代の男性は「絶好の
撮影ポイント。少しの時間ならば問題ないのでは」と話し、車を畑に乗り入れて撮影していた。
小泉地区の農業男性(60)は「子供連れで来る人が多く、駐車車両の間から飛び出してくる子供もあり、いつ事故が起きてもおかしく
ない状況だ」と話していた。
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100723-OYT1T00067.htm