宇宙アサガオ、園児が種まき…岐阜
どんな花が咲くのかな?
岐阜市出身のアーティスト日比野克彦さんの創作活動の一環で、宇宙飛行士の山崎直子さんとともに宇宙を旅したアサガオの種4粒が、
池田町の市橋保育園に届けられ、このうち3粒が14日、園児らの手で植木鉢に植えられた。
日比野さんは、廃校となった校舎をアサガオで覆うなどの「明後日朝顔プロジェクト」を推進している。日比野さんが昨年、
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の職員と知り合ったのをきっかけに、種を宇宙旅行させることが決まった。
種は同機構種子島宇宙センターでとれた200粒。今年4月、
山崎さんとともに米フロリダ州のケネディ宇宙センターからスペースシャトル・ディスカバリー号で打ち上げられた。
地球を238周して帰還した種は、米航空宇宙局(NASA)認定の公式飛行記念品として「NAOKO☆宇宙アサガオ」と名付けられた。
日比野さんは、帰還した種のうち100粒をもらい受け、16都府県の保育園などに配布。市橋保育園には先月18日、
郵便書留で届けられた。生育期が梅雨明けとなるタイミングを見計らって、これまで鷹橋賢淳園長(42)が金庫で大事に保管していた。
種には日比野さんの「どんな花を咲かすのか!?乞うご期待です」とのメッセージが添えられていた。これを聞いた園児たちは、
「虹色の花が咲くかもしれない!」「宇宙と同じ真っ黒だよ」「地球と同じ水色の花!」などと大きな声を出してはしゃいでいた。
年長組の河瀬佳奈ちゃん(5)は、「きれいな花がたくさん咲くといいな。大きくなったらスペースシャトルにも乗ってみたい」と笑顔だった。
4粒のうち1粒を植えなかったのは、天候不良や病気などで育たない場合に備えるためで、しばらくこのまま保管する。
天候に恵まれれば、3粒は8月には開花予定という。(藤澤一紀)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20100715-OYT8T00327.htm 依頼318