「重さ違い緻密」南極の氷に驚き 仙台商高に自衛隊が寄贈
新造された海上自衛隊の南極観測船「しらせ」が、初の観測から持ち帰った南極の氷を理科の実験や総合学習
などに役立ててもらおうと、自衛隊宮城地方協力本部は12日、仙台市泉区の仙台商高(生徒1068人)に約4キロ
の氷を贈呈した=写真=。
縦22センチ、横12センチ、奥行き18センチの直方体で、昭和基地近くの氷山から採取した。約2万〜4万年前の
空気が閉じ込められており、同校では早速、生徒らが密度を測ったり、氷の中の気泡がはじける音を聞いたりして
普通の氷との違いを確かめた。2年の中川めぐみさん(16)は「同じ氷でも、重さや結晶の緻密(ちみつ)さが違うこと
に驚いた。触ったり食べたり、貴重な体験ができた」と話した。
宮城地方協力本部は13日、名取市高舘小にも氷を贈呈するほか、19日には太白区の市富沢遺跡保存館(地底の
森ミュージアム)で、来館者が氷に触れることができる展示会を開催。県出身の「しらせ」乗組員が、南極の氷や観測隊
について写真を交えながら紹介する。
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/07/20100713t13015.htm ttp://www.kahoku.co.jp/img/news/2010/20100713014jd.jpg