河北新報 東北のニュース/水色のカエル見っけ メロン畑で、ぴょん 岩沼
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/07/20100710t15005.htm 岩沼市内の農家の庭先で7月上旬、水色のカエルが見つかった。頭から背中、尻まで
鮮やかな水色で、ぴょんぴょん元気に跳ねる姿は愛らしく涼しげ。現在、岩沼中で飼育されて
おり、来週から理科授業の教材として生徒にお披露目される。
水色のカエルは体長約2センチのニホンアマガエル。岩沼市の南端、阿武隈川左岸堤防に
近い同市南長谷北上の農業鈴木清一さん(69)方のメロン畑で見つかった。
4日昼ごろ、庭の見回りをしていた鈴木さんが、メロンの葉の上に青っぽい「異物」があるのを
発見。ごみと思って取り払おうと近づくと、ぴょんぴょん跳びはね始めたという。
鈴木さんが捕獲して家族に見せたところ「水色のカエルなんて見たこともない」と、皆、首を
かしげるばかり。知人からは「そんなカエルがいるはずがない」と相手にもされなかったという。
この話を聞いた岩沼中科学部顧問の阿子島充教諭(48)が鈴木さん宅を訪問してカエルを
譲り受け、同校の理科実験室で飼育を始めた。12日から理科の授業で教材として活用するという。
仙台市科学館によると、水色のアマガエルは県内で毎年数件の報告例がある。
アマガエルの皮膚は通常、黒と青、黄の三つの色素からなり、周囲の色に合わせて保護色を
構成し外敵から身を守るが、このカエルは、突然変異によって、そのうちの黄の色素が欠けた
ものとみられるという。
阿子島教諭は「存在を聞いてはいたが、見るのは初めて。一生のうち実際に見られる機会は
一度限りかもしれない。自然界の不思議を生徒に実感してもらいたい」と話している。
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