食中毒が増加 警戒を呼びかけ
全国的に蒸し暑い日が続いていますが、この夏は例年以上にO−157などによる食中毒が増えていることから、
厚生労働省や各地の保健所は食中毒への警戒を呼びかけています。
厚生労働省によりますと、O−157などの病原性大腸菌による食中毒の患者はことし6月までに291人に上り、
去年の同時期を200人余り上回ってこの10年で3番目に多くなっています。
こうしたなか、東京・港区の保健所が小学校に出向いて食中毒の予防方法を教える出前教室を初めて開きました。
教室では5年生の児童41人が、食品衛生監視員から食中毒の予防になる食事前の手洗いの方法を学び、
せっけんで指の間や手首までていねいに洗ったあと、水で20秒以上流すのを2回繰り返すのが効果的だと指導を受けました。
このあと、子どもたちは特殊な検査器具で手の汚れを調べ、手洗い前に3万以上あった数値が指導どおりに洗うと
200程度まで下がり、手洗いの大切さを実感していました。
みなと保健所の青木一浩食品衛生監視員は「これからさらに暑くなるので、手洗いはもちろん、
調理器具の洗浄や乾燥を怠らず、冷蔵庫には食品を詰めすぎないなど、温度管理に注意してほしい。
肉などは十分加熱し、生の肉を食べないことが大切だ」と話していました。
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