電子書籍販売「Googleエディション」、日本で年明けスタート
Googleは7月8日、電子書籍を販売する「Googleエディション」を、
北米で今夏に、日本で年明けごろにスタートすると発表した。
PCやスマートフォンなどWebブラウザを搭載したさまざまな端末で購入・閲覧でき、特定の端末に依存しないのが特徴。
Google以外のサイトから購入できる仕組みも提供予定で、「オープンなプラットフォーム」を売りにしている。
出版社や著作者から許諾を得て書籍をデジタル化し、
本文を検索できるようにする「Googleブックス」(Googleブック検索)の「パートナープログラム」を拡張したサービス。
Googleブックスでは、閲覧範囲が書籍全体の約20%に制限されているが、
さらに読みたい場合はGoogleエディションで購入する――というイメージだ。
Webブラウザを搭載した端末なら閲覧でき、KindleやiPad向け電子書籍と違って端末に依存しないのが特徴。
基本はWebブラウザでの閲覧だが、出版社が電子書籍をEPUBフォーマットで提供していればダウンロードも可能だ。
Webブラウザで閲覧する際は、印刷、保存、コピーはできない仕様。
EPUBファイルにDRMをかけるかどうかは出版社が選べる。
電子書籍の売り上げは出版社とシェア。半分以上が出版社の取り分となる見込みという。
出版社を通さず、著作者が個人で自著を販売することもできる。
まずは、検索と相性の良い、テキスト主体の書籍だけを対象とする予定だ。
漫画の販売は未定。複数の書き手などが関わる雑誌も、権利処理が煩雑になるため未定という。
出版社のサイトやオンライン書店など、Google以外のサイトからGoogleエディションの書籍を購入できる仕組みも用意する。
出版社サイトがGoogleエディションと連携すれば、電子書籍への参入が容易になるといったメリットがありそうだ。
(後略)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1007/08/news082.html